Architecting on AWS
受講の経緯
AWSは独学が大変でわかりやすい研修があるならぜひ受講してみたいという方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。今回の記事では2024/7/24-7/26でArchitecting on AWSを受講したのでその研修内容について紹介したいと思います。
そもそもの受講に至った経緯ですが、SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)合格から3年以上経過したのに加えて現職に転職してから半年以上が経過してAWSの知識を再度体系的に学びなおしをしたい思ったためです。受講費用が21万円と高額ではありますが、有難いことに会社が費用を出して頂けるということもあり受講をしてみました!
研修概要
Architecting on AWSはAWSが公式に提供するトレーニングです。概要は下記の通りとなっており、レベルや扱う内容としてはAWS認定資格のSAA相当になります。受講する際には初級資格であるCLF(クラウドプラクティショナー)レベルの内容があった方が理解がスムーズに進むと思います。
一連のユースケースシナリオと実践的な学習を通して、AWS クラウドで回復力があり、安全で、可用性の高い IT ソリューションを構築するためのサービスや機能を特定する方法を学びます。エキスパート AWS インストラクターは、AWS Well-Architected Framework を使用したベストプラクティスを強調し、実際のシナリオに基づいて、最適な IT ソリューションを設計するプロセスをガイドします。コースの最後には、ソリューションの構築を実践し、学んだことを自信を持って適用することができます。
AWS, Architecting on AWS
研修内容
前提
自分のスキル:AWS資格はCLF、SAA、DVA取得済み、実務でAWS経験は9カ月
研修環境:オンライン、講師はAWS社員
構成
研修は座学(13モジュール)と演習(7ラボ)から構成されていました。時間の配分としては座学:演習=7:3くらいの割合でした。演習はAWSが提供するラボを利用することができ、作業指示に従って実際にサービスを動かしながら課題をこなしていくスタイルになります。
1日目
座学では、アーキテクチャ設計(リージョン、AZなどのAWSインフラストラクチャ、well architected framework)、アカウントのセキュリティ( IAM)、ネットワーク1(VPC、サブネット、ルートテーブル)、コンピューティング(Ec2)について学びました。
演習では、AWS CLIでS3の簡単な操作を体験したり、VPCなどのNW関連のサービスを利用したアーキテクチャの構築を行いました。
1日目で個人的に有益だったのはIAM周りについてでした。これまであいまいだった基本用語がスッキリ理解することができました。IAMについては別記事でもまとめていますのでもしよろしければご参考ください。
2日目
座学では、ストレージ(S3やEFSなど)、DB(RDS)、モニタリング(cloud watch)とスケーリング(ELB、Auto scalling)、オートメーション(cloud formation)を学びました。
演習では、RDS構築、高可用性のNW構築を行いました。
2日目の内容は個人的に知っていることも多くよい復習になりました。また高可用性(スケーリング)の演習では演習を数回実施することができ、普段はあまり触らないAuto scallingについてお理解を深めることができました。
3日目
座学では、コンテナ(ECS、ECR、EKS)、ネットワーク(VPCエンドポイントなど)、サーバレス(Lambda)、エッジサービス(cloud frontなど)、バックアップと復旧(ホワイトペーパーをベースに解説)
演習では、サーバレスアーキテクチャ(Lambda、SQS、SNS、S3)の構築、Cloud Front+S3の構築を行いました。
3日目では、バックアップの考え方がとても参考になりました。下記の記事にAWSの公式ページなどを利用しながらバックアップについてまとめたので興味のある方は読んでみてください!
参考情報
研修の中で講師から紹介のあった情報を下記にまとめます。
- ドキュメント
- 学習
- スキルアップビルダー:AWSの学習コンテンツがまとまっているAWS公式ページ
- クラウドクエスト:ゲーム感覚で課題をクリアしながらAWSの理解を深めることができる
- 参考資料
- ソリューションライブラリ:AWSの導入事例集。アーキテクチャ構成図などが参考になる
- AWS用語集:AWS関連の用語がまとまっている
所感
研修中は気軽に講師にチャットをすることができ、何度か質問をさせて頂きましたがいずれも丁寧な回答を頂きとても満足でした。また説明もわかりやすく、書籍や公式ドキュメントを中心に学習を進めてきた私にとってはとても理解が捗りました!
また演習ですが、研修中の時間配分として演習時間が短く感じましたが、ラボが1か月解放されており研修後に復習することが可能です。私は研修後に課題を5回繰り返し学習し、講義内容の理解を促進することができました。
総じてとてもためになる研修でした。可能であればSAPやDOP相当の研修も受講したいなと思っています(会社が支援してくれたらの話ですが。さすがに個人の出費となると高額すぎて難しい!)
まとめ
本記事ではArchitecting on AWSの研修報告をしました。普段は業務で忙しい方もリフレッシュがてら受講してみるのもいいかもしれません。費用が高額で難しいという方は記事の中で紹介したハンズオンや資料などを見ながら学習を進めて頂くのがよいのかなと思います。いろいろな角度からAWSへの理解を深めていきましょう!